森吉OP 第一章 入り口にて

定刻通り隊長と合流し、阿仁スキー場へ。
それほど多くはないが、思い思いで準備するスキーヤー・スノーボーダー達。この空気感はいつになってもいいものだ。
ちらほらと、バックパックを背負ったボーダーやファット板を抱えたATスキーヤーがいて、否応なしに視線が交錯する。お互い好きですね。。。といったところか。

我々を戦地へと送り込んでくれるゴンドラは低速運転。山麓ベースでは風に対応するためのウェイトを汗だくで積み込むスタッフ。
戦場では相当風があるように見受けられたが、いざ、山頂駅へ到着してみると思ったよりは風は荒くれていない。それでもやはり視界はあまりよくないのは想像どおり。
上は風で叩かれていて、視界もどんどん悪くなるだろうとは隊長談。
兎にも角にもウォーミングアップを兼ねて少しハイクしてみるが、稜線がガリめいてきたところで予定通り進路変更。
さあ、イザ、リンカーン、否、林間へ。

樹氷平に張り巡らされたロープをくぐり(注:一般スキーヤーは真似しないこと)、自己責任ワールドへ。
と、心の準備が整う前に、いきなりナイスな斜度+ノートラックな斜面が登場。
まずは軽く沢底まで落ちて移動する、と言葉を残して隊長が奇声を上げつつ先行する。その隊長殿は腰回り100mmを超えるウェポンを使っているにも関わらず腰上なスプレーを上げておちていく。



なぬ、否応なしに期待が高まるではないか!
しかし、高まる期待と同時に、1年ブリに引っ張り出した板に乗れるのかという不安も同じ勢いで高まってくる。
ヨコではshigeが満を持して調達したNEWカメラで狙っている。まさか1本目でマクレを披露する訳にはいかない。

しかし、そんな心配は無用であった。
フォールラインに向かって重力に身をゆだねるだけでよいのだ。

「○△☓□ぅぅぅぅー」

体の中から生じる衝動が奇声へと昇華していく。
隊長のステイポイントまではあっという間。
だが、余韻に浸ってほくそ笑む暇はない。
続くshigeをカメラに納めねばなるまい。
さあ、そのshigeも降りてきた。体格を活かして、ゴイゴイと落ちてくる。やつめ、腕を上げたな!



shigeもステイポイントに到達し、改めて皆にこみ上げてくる笑み。
この笑いが全てを物語っている。
そう、言葉はいらないのだ。

さあ、もうひと降り。ボトムからは沢と尾根を繰り返しつつ、山麓を移動していくのだ。
と、隊長に続いて少し登るが、shigeがついてこない。
片方のシールを手に右往左往しており、どうやら、シールがつかなくなってしまっているようだ。
隊長と引き返し、雪をそぎ落としてvoileのゴムバンドとダックテープで応急処置。やはり、ゴムバンドは有用なのであった。


シールも固定できたところで、仕切り直して尾根にとりつく。
まだ始まったばかりなのだ。



(第2章 深みへ へ続く)

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